人は、一人で生きていけない。
弱い人間が家族、集落を構成し集団となって知恵を出し合って生き抜いてきました。個人が集まって集団が生まれると、そこにはルールや決まりが生まれ、それを破ると制裁を受けます。しかし、その中にあって「共感」という他者を慮りながら共同体の知恵も得られました。それは弱者が生きんが為であり、種の保持をしていくには当然の事です。人間のたゆまぬ努力と継続により、現状へと進化し、その社会を享受するまでになってきました。
さて、現代社会を見た時に、現状で良かろうはずがない事象をあまりにも耳目します。大きな要因の一つに、過酷な地球環境の中で生き抜いてきた、家族、地域の絆がおろそかになっている事です。大変憂慮すべきは、その結果、子ども達が育つ・育てる基盤の崩壊が顕著になっている事です。
生きる為の知恵や文化は、人から人への伝承です。私達の口癖で「今の若い者は!」と、現状の若者達を批判しがちです。しかし、本当にそうだろうか?教育や道徳心の欠如は歴然としてきていますが、見習うべき大人がいなかったのでは、良きお手本がないのではないか、自由・自主性の履き違いから、老若男女を問わず自己中心的な生き方に終始しています。豊かさのせいか、思考力の枯渇であろうか、生きる目標を見いだせない若者が如何に多いか…今一度、「何故生きるのか」自分自身の存在自体を見つめ直す事が必要だと思います。
国際ロータリープログラムの「次世代を担う新世代育成」を大変重要と考えている地区方針を鑑みて、第22回ライラのホストをいたします。
どの時代でもそうであろう「思考する行動する青少年が時代を切り開く」。自分を見つめ直し、目標を希求し行動する青少年の目覚めを心から期待し企画いたしました。