事務局より

事務局からのお知らせ

創立120周年記念校内記念講演が10月8日(金)母校にて開催されました。

 『創立120周年記念校内記念講演 ~宇宙と共に生きる時代~ 』が、NEC宇宙利用ビジネス開発部長兼日本地球観測衛星サービス㈱代表取締役堀内康男氏(81)を講師にお招きし、10月8日(金)母校にて開催されました。

120周年記念校内記念講演

 10月8日には、探求的なWWL活動(※)に関連するビッグイベントが、母校においてに開かれました。コロナ禍で昨年度より延期されておりました創立120周年記念事業、堀内康男氏(81期)の『上田高等学校主催校内記念講演 ~宇宙と共に生きる時代~』です。コロナ禍のためリモート(Zoom)での実施となりました。
※この文科省指定のWWL活動(旧SGH)については、 上田高校のホームページ今年度の会報に説明がありますのでご覧ください。

 実行委員は生徒から募集され、企画、準備に携わり、当日は積極的に講演会を進めておりました。当日、同窓会からは金子理事長がリモートにてご挨拶・参加をされました。事務局長もリモートで参加させていただきました。画面の向こうの堀内氏から宇宙進出は、地球レベルの水や大気循環の観測を始め地形のミリ単位の変化や洪水の被害状況等各種データ解析などが民生用事業として当たり前で、かつ非常に重要になること。民生事業として幅広く進出し始めると宇宙専門の法律家や宇宙でのイベント等の企画運営に、文系の能力が大いに必要となることなどを熱く語られました。また、はやぶさの開発について、学生時代からイオンエンジン開発に携わってきたこと、数限りない失敗を重ねつつも仕事を楽しむ心を忘れずに取り組んできたエピソードなどをお聴きすることができました。

 小惑星探査の最後のミッション、「地球の写真撮影」ではやぶさから地球に伝送された写真は、下部が欠けています。地上に写真を送信中大気圏に突入し、燃え尽きて通信途絶となったことについて、生みの親ともいえる堀内先生ご本人からお聞きすることができ、感動を覚えました。この機械を超えた感動的なお話は、30年前の「ボイジャー1号最後の写真地球」と並ぶものでした。

 講演後は、Zoomを使って生徒から積極的に質問が出されました。生徒の感想からも、夢、目標、人事を尽くす、などキャリア教育に直結する感想が見られ、進路選択に向けて大いに刺激を受けたように思います。



(Zoomでの講演を聴く生徒と画面の様子)

生徒の感想より ~一部抜粋~

  • 『私は小さい頃上田市創造館にはやぶさ関係の展覧会に行ってはやぶさにとても興味がありました。今は文系にいてこのような話の内容は理解できないのかなと思っておりましたがとてもわかりやすい講演でありがとうございました!また小さい頃では理解できなかったはやぶさのことをあらためて深く理解出来ました。ありがとうございます。
  • 上田高校のOBの方が宇宙に関わることで活躍されていることを知って可能性が広がると思った。
  • 小さい頃にはやぶさについての本を読んだことがあって、エンジンが停止した事件などを知っていたので、よりはやぶさの偉業の凄さを実感できました。
  • 私は今受験生です。「人事を尽くして天命を待つ」この言葉が胸に突き刺さりました。まだ人事を尽くしきれてないですか、苦しいと思わず楽しさを見出しながら頑張って行きたいと思います。』
  • はやぶさが燃えてなくなる瞬間の写真を見て感動した。地球に帰る時に消えてしまうのは普通儚く感じるものだと思ったが、堀内さんのお話であった、「はやぶさが泣いている」「それはきっと嬉し泣きである」という考えがとても印象に残っている。そこに宇宙を仕事にする人たちの思いがあると思うと宇宙、また宇宙関係の仕事に興味が湧いた。
  • 『文系の私は宇宙のことについて知識が全くなかったし、どんな衛星があるのかもほとんど知りませんでしたが、講演を聞いて文系でもこれからの時代宇宙に携われることを知って、自分の将来の選択肢が広がり、とても参考になりました。今まで夢だと思っていたことが何十年後に可能になっていることを想像したらとても楽しみです。』
  • ミスが起きてもその度に柔軟に対応し、任務を完遂したことがとてもすごいと思いました。すごく難しいことですが、今あるイオンエンジンの他にも再生可能エネルギーで動くエンジンや、モーターが作られればより宇宙が理解されていくと思いました。
  • 宇宙アイドルと宇宙旅行の実現が気になりました。そう遠くない未来らしいので楽しみです!文系でエンジニアとか宇宙とかは真逆の存在なので、進路の参考には全くならなかったんですけど、世の中には最先端をリードするすごい人も居て技術は進歩していることを感じました🪐🪐🪐🪐🪐🪐宇宙の利権争いに興味があるので、ニュースを気にして生活して行きたいと思いました
  • 宇宙視点から地球を見ることで火山噴火等の住民の避難の指示が出されることを聞いて私たちの生活は宇宙からの情報によって支えられていることを感じた。遠く離れていても、近い存在でもある宇宙に対する関心を改めて持つことができた。
  • 世界史と絡んでるところがとても面白かった。これから宇宙の私たちの関わりがどう変わっていくのかとても楽しみになった。面白かったです!ありがとうございました
  • 私は企画を考え、実行する職業に就きたいと考えています。今までは日本国内でそういった活動をしたいと思っていたけど、宇宙でも企画する職種があると知って見聞が広がった。宇宙に関わる仕事も視野に入れて将来を考えたいと思った。
  • 宇宙のゴミ問題は数年前に知ってからずっと気になっていました。そこを解決するために動き出してる様子が具体的に伝わり少しホッとしました。50年後には今とは全然違う宇宙の使い方になってるかもしれないと思うと、ワクワクします。
  • 私は弁護士になるのが夢で宇宙にも興味があるので宇宙弁護士っていいなと思いました。リアルGoogle Earthが出来たら手軽に旅行気分を味わえて面白いと思いました。

残る主な120周年記念事業

 「上田高等学校校史 高校第二編(昭和48年度から現在まで) 」は編集委員会の皆様のご努力で執筆が終わり、2021年内完成を目ざして現在、最終校正に入っております。

 また、創立120周年念式典は2022年10月15日(土)に予定されている会員大会と合わせて行われます。

 記念事業の大きな柱の一つ、堀の浚渫、水源井ポンプの交換で、堀は満々と水をたたえるようになりました。浚渫前の写真と大きく変化しております。


2019年 春
浚渫前

2021.10.18
満々と水をたたえる堀

水面を見つめるコサギ

 この堀には、おかげさまで小魚(メダカ、クチボソ、金魚など)が自然繁殖して増えております。また、以前より住み着いているミシシッピーアカミミガメや若干数の日本産イシガメも元気に泳いでおり、観光客や地域の方を和ませております。そして、ごく稀ですが、カワセミ、カモなどが飛来しております。2021年9が下旬には、コサギが来飛来し、道行く人を驚かせていました。コサギ、アオサギは30年ほど前から徐々に南下し、東信地区にも飛来するようになっております。

 帰郷の折には、ぜひ母校の堀や門と再会においでください。また、その際、上田高校同窓会館にもお気軽にお立ち寄りいただければ幸いです。

上田高等学校同窓会事務局 倉澤克彦(73期)