得意なコトは何か?

私たちのような仕事は、企業の事業内容や商品の説明を聞くことから始まります。

私のまず先の仕事は、重要なポイントを絞ることです。

企業や団体の担当者にヒヤリングするといろんな特長を話してくれます。
あれもこれも聞いているうちに何が一番の特長か分からなくなってきます。

これは、仕方がないことです。だって担当者は開発・販売などの当事者であり
それに自信や愛着があるわけですから

しかし、そのメッセージをそのままPRに用いると失敗します。



利用者や購入者に事業内容・商品特長などを伝えるには分かりやすいフレーズが
必要です。

だから、私たちはヒヤリングした多くの情報を「一言の言葉」にします。
これをキャッチコピーと言います。(この言葉は聞いたことがあるでしょ?)

例えばニューモデルの携帯電話の特長をこんな感じでヒヤリングを受けたとしたら・・・

最高の強度を持った○○プラスチックで構成された業界初の携帯電話なんです!
しかも当社開発者が5年かけて検討した精密な内部構造が衝撃に強い携帯電話を
実現しました。アウトドアでも安心して使える携帯電で、その他カメラ機能も従来より
少し向上し、幅い広い年齢層をターゲットとした携帯電話です。

これを分かりやすいキャッチコピーにします。例えば・・・

落としても安心。

このような特長を一言でまとめるのが、まず最初の仕事だったりします。


最近、こういった分かりやすく物事を伝える方法が、上手でない企業が多い気がします。
パンフレットやホームページがとかだでなく、例えば「言葉」もそうです。

名刺交換などをした時に、お互いの業務内容をわずかの時間で伝えるシーンがビジネス
では良くあります。(数秒といってもいいくらいの時間です)
その時にどんな言葉(ひとこと)を言いますか?

話はくどく、専門用語の連発のマシンガントークで、相手のうなずきが会話に対してリズムが
合っていないシーンを良く見かけます。(あの人間違いなく話聞いてないよ!って感じ)

それぞれ分野の中で、より深い技術や知識に自身があるのは分かります。
でも自分が思うほど相手は印象に残っていません。(情報が多すぎて)
だから、分かりやすくです。

え~俺ちゃんとこうしてって言ったのに!!

と聞いたことや伝えた事がうまくいかないときは、自分に原因があると思った方が正解です。
人のせいにしたがる方が多いですが、相手が自分と同じモラルと思っている勘違いです。


最近、当社もキャッチコピーをあらためました。

印刷物とホームページのデザインが得意な会社です。

これは、お付き合いしているお客様やご相談して下さった方などから
「エムさんていったい何やっている会社ですか?」と多く言われたからです。

マーケティングデザイン、プロダクトデザイン、ブランディング・・・とかビジネス用語を
ならべて自社をPRしても、最初の印象は分からないまま終わってしまうことが多かったです。
これからお客様に、理解してもらいたい事柄ですから分からなくって当たり前ですよね。

結果、とても近しいお客様が一番得意な印刷物やホームページの企画を他社に
お願いした後に、「えっエムさんてパソコンスクールやっている会社じゃないの?」
なんて・・・反省です。

本当に伝えたい得意な知識や技術は、ご依頼いただければその経過の中で
ちゃんと伝えられます。つまり仕事っぷりやハートで!

名刺交換や自分の会社をPRする時に、「当社は○○が得意な会社です!」と一言で
言えればもっと良い対話が生まれますよ!


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このページは、間島 賢一が2008年10月16日 09:25に書いたブログ記事です。

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