墓石の職人さん

私が数年前からお世話になっている「伊藤荘一石材店」という墓石施工会社の
伊藤さんという方がいます。(社長の息子さん)

当時はチラシなどで自社をPRしたいという相談を受けお仕事をさせていただき
ました。伊藤さんは墓石施工の職人でもあり、そのせいか打ち合わせはいつも
あーでもない、こーでもないと、お互いにヒートアップした感じです。
(結構~激しく言い合いしましたよ)

先日久々に連絡があり「年賀状を作りたい」と相談され作ったのがこの写真。
写真の人物はご本人です。実際に石材をクレーン車で準備し撮影をしました。


年賀状11111.JPG



墓石施工のお仕事のお話を聞くと、今墓石もさまざまな設計があるようです。

例えば故人が「ワインが好きだった人物」ならばワインを差し込むことができる
ような設計が施してあったり、音楽が好きな人物の場合はバイオリンの石造が
造られたりなど、デザインに個性があふれてきています。

タレントの所ジョージさんはすでに自分のお墓を立ててあるそうです。
これもまた個性的で自分が亡くなった後でも「仲間たちが気軽に集まってこられるよう」
にがコンセプトだとか。

また、設計もとても繊細のようです。
しっかりした基礎はもちろん、お墓の内部に湿気がこもらないように空気が流れ
るようなっている。(悪い設計は水が溜まってしまうことも)

つまり現在、墓石を建てたいと思っている方は住宅を建てるのと同じくらい、その
デザインや設計に想いが強いようです。

伊藤さんはそんな墓石の、人のいい職人さん。
正直、商売は下手!(だから販促の打ち合わせで良くもめるんです・・・)

しかし「お墓」の話になると熱意のこもった話がとまりません。
だから販促でチラシなどを定期的に作らなくても毎年一定的な仕事量は
変わりません。口コミで繋がっているのでしょうね。

最近、私は伊藤さんに「チラシをつくりましょう!」なんていう提案はしてい
ません。

墓石の種類を用意してお客様に選ばせ、安く多売していく組織の大きい
墓石会社とは違い、伊藤さんのような会社は親族や故人の想いを大切にし
想いをカタチにしてくれると思います。

こういった規模と人間関係がこの伊藤荘一石材店にはずっと大切なのだと
思います。


モノを販売していくことが「安ければいい」の方向でPRする
ことが何でも良いとは感じません。
「セール」と書かれた墓石のチラシはもちろん、この間見たペット販売の
チラシは、かわいい目をした子犬の写真に「20%OFF!」なんてキャッチが印刷
されていて違和感を感じました。私だけでしょうか?・・・

車が走る道路沿いには「激安」と書かれたのぼり旗が何本も横並びに立ててある・・・

何だかこういった日本の過剰なPR文化って正しいのでしょうかね?

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このページは、間島 賢一が2007年12月19日 14:16に書いたブログ記事です。

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