最近ポストに入ってくるチラシなどの不動産やマンションの価格をかなりディス
カウントした内容の編集が気になります。
こういった不動産の内容は、私たちのような企画デザインの仕事をしていると
多い案件なのですが、タブーとされていた事が編集されていると感じます。
それは、「必死さが感じてしまうサービス」です。
ディスカウントは、生活者に損得の印象を強くあたえます。
効果的な場合もありますが、逆に不動産やマンションのような高額の商品は、
過去に適正価格で購入したお客様が、「早く購入をして損をした」と思われてし
まうとがあります。
商売においてＯＢのお客様を大切にすることは重要で、高額な商品の値引きは、
商売として出来るだけ慎重にサービスをすることが今までの常識でした。
モノが売れない時代に、あの手この手で売らなければならないのは分かります。
しかし、なかなかモノが売れない今の経済状況になり、過去の購入者に対して
意識せず派手な値引き告知が多くなることってどうなのだろう・・・
マンションなどの不動産だけではなく、他業種にも値引きが起こすマイナス
要因ってあると思います。
「今まで有料だった何かを無料にしたから利用して下さい！」のようなコピーを
見た事がありますよね。
とてもお得に感じて利用したくなるのがほとんどたと思いますが、中には売りた
い必死な気持ちが伝わりすぎて、買いたいどころか気持がひいてしまうことって
ありませんか？そんな広告をみると
この会社、経営が厳しいのかな・・・
ノルマがあるのかな・・・
値引きのサービスが、こんな印象になっては逆効果ですよね。
何だかいろんな言い訳を景気のせいにして、売上主導の販売方法が先行し
ている中で、デザイン会社が正しく行うべき提案は、何だろうか悩んでしまい
ます。
昔、長野県の不動産会社の仕事で、
「土地が売れないから200万円値引きしてチラシを出したい！」と相談された
チラシの案件がありました。
「売れないのは、価格ではなく会社の安心感ですよ」と値引きをすることをやめ
させ、今まで以上にお客様に対する会社の想いを編集したら、値引きをせずに
売れた事があります。
簡単に値引きをしてしまう企業の姿勢は、相手に信頼をされる人間関係を
薄っぺらくする思います。
また、相談される理由が個人の得意な分野を活かしたい理由であれば嬉しい
ことでですが、「あいつに言えば安なる」というような理由だと、物事に共感しなが
ら長いお付き合いをしていくのは不可能です。
お客様に納得されて信頼が続く嬉しいサービスを思考していきたいですね。
値引きサービスは慎重に！
まったくおっしゃる通りだと思います。
私も単純な値引きは一切しません。なぜなら私のしている仕事の誇りがなくなってしまうからです。
という事はお客様とのつながり・営み等の関係性が成立しなくなり、ひいてはお客様の不利益となってしまうからと考えています。
個人の売買で値引きを行う分には構いませんが、仮にもプロである業者が値引きを簡単にしてしまうのは、お客様の事をどのように考えているのか、自ら言っているようなものだと思います。
値引きという問題はどの業界にも大きな問題かと思います。まず供給側のサービスの質がお客様の満足度を満たしているという大前提がありますが、買う側もそう値引き、値引きと口にするべきではないと思います。（まあそうした土壌を作ってしまったのはやはり供給側の問題かとは思いますが・・・。）
こんな事をいうと怒られそうですが、私は店と客（立場が変わっても）はフィフティ＆フィフティであると思っています。
お客「様」という立場はありますから、それに見合うサービスを提供し、秤のバランスの取れた信頼関係の上に成り立つビジネスがしたいと思います。
（長々とすみません）
ほしまる様
コメントありがとうございます。
「バランスの取れた信頼関係の上に成り立つビジネス」、本当にそうだと思います。
お客様は私たちの得意な分野を信頼して相談してくれる訳ですから、どっちが偉い
とかでなく「いい関係」で得意な分野で嘘のない最高の対応を提供すれば良いはず
です。
特に中小企業である私たちには、そういった働きぶりが会社を持続するために求め
られていると感じています。