2013年10月アーカイブ

僕は印刷物やホームページの企画デザインを業務としている。
さまざまな企業からの相談にある課題解決を考える時、いつもあたまの中に浮かぶ
ワードが「顧客利益」だ。

「顧客利益」とは顧客の不安、不満、不足、不便、不快、などを満たすこと。
ビジネスは売上を「数量×単価」と考えがちだが、計上できる売上が顧客である以上
「顧客利益」に目を向けなければ業績をあげるのは難しい。

こういった視点で商品価値をどう編集すべきかを考えデザインはできている。

しかし、「顧客利益」は時代とともに変化するということに最近気がついた。

例えばサランラップという商品は何が特長か考えてみると、きっと年齢が高い方が
連想するのが「新鮮を保つ」とか「匂いがうつらない」と思うはず。
調べてみると最近のサランラップのコピーには、それらより「残さず食べてほしい」と
いった言葉が使われていた。


rap.jpg


今なぜ「残さず食べてほしい」というコピーを使うのか?
そこにどんな顧客利益の変化があるのか?

個人的な見解は、薄利多売の変化、地産地消などの生活者の心境の変化、また
冷蔵庫などの家電製品の性能が良くなったことなどが背景にある気がする。

つまり時代とともに商品やサービスの価値が価格以外で変化している。

販売促進を行うにあたってその商品やサービスを「昔からこういう価値だ」と決めつける
ことは今の時代間違った認識の場合が多く、あらためて「顧客利益」を正しく見直すこと
が大切だと思う。


デザインルームエム

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