2009年12月アーカイブ

内沼晋太郎さんが書いた「本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本」
という本が話題になっています。ちょっと前に知り合いが持っていたので読ま
せてもらいましたが、とても良いことが書かれています。

それは、「お金をもらわない仕事」という視点です。
一言で言えば、仕事や人の厚みをつくるための考え方です。

「お金をもらう仕事」と「お金をもらわない仕事」の違いは、仕事の内容により
さまざまな解釈があると思いますが、私なりの解釈はまず自分の仕事に対し
てしっかりとした努力や勉強心を持った上で、「お金をもらわない仕事」をする
ということだと感じました。

デザイナーで例えると、「デザイナー」+「イラスト」であればイラストも書ける
デザイナーになります。これを「デザイナー」+「農業」であれば生きる大切さ
を学んでいるデザイナー、「デザイナー」+「勉強会を開催」であれば人の育成
も考えているデザイナーとなります。

この「農業」や「勉強会を開催」というお金をもらわない仕事の部分がその人の
特長ある厚みとなり、世の中に必要とされ選ばれる人間となる。
だからこそ本業を磨き、それだけに留まらずさまざまな物事に取り組むことが大
切なわけです。

この考え方はビジネスにも置き換えられます。
「デザイン会社」+「編集」だと編集もできる一般的なデザイン会社です。「デザイ
ン会社」+「カフェ」であれば人が集うデザイン会社、「デザイン会社」+「カフェ」+
「図書館」であれば、人が集い為になるデザイン会社になるわけです。

「お金をもらう仕事」である限り、私達は価格競争などの激しい中で戦うことから
避けることができません。だからこそ「お金をもらわない仕事」が必要なんです。

また、やりたいことが実現できるから嬉しいと思う仕事が、いつか「お金をもらわな
ければ嬉しくない仕事」にならないためにも、「お金をもらわない仕事」が「お金をも
らう仕事」と関係していなければならないのです。

明日大掃除をすれば年末休みになります。
このブログをはじめて3年ほど経ちますが、続けてきて良かったと思うことが
今年は沢山ありました。

例えば、十数年前に仕事でお世話になり、今は県外で暮らしている方が、偶然
私のブログをみつけてコメントをいただきました。これはネットならではですよね。
また、これからビジネスをはじめようと考えている方がブログを見て、当社と新
規のお取引がはじまるなど、なかなかアナログでは難しい出会いのきっかけが
ブログを通して生まれることが多かった年でした。

そして、「いつも見てますよ!」と客先で声をかけられることも多くなり、ちょっと
恥ずかしかったり・・・ありがとうございます!

明日は、捨てずに捨てられなかった書類を整理しながら、
「あ~こんな仕事したな~」と想いだしながら大掃除をしたいと思います。

物事のセオリーがセオリーどおりにいかなくなってきています。
常識と言われている定義も変わってきていると思います。

何をやっても成功したバブル時代を経験した社長の二代目が、昔の経営方法
と現在の経営方法との狭間で苦悩していたり、熱意のある働く人が会社の考え
方に疑問を抱いていたりしているはずです。

私達のような企画デザインする立場も、そういった変えるべき考え方を気が付か
せるために頭を悩ませることが多いです。

この変えるべき考え方を次のリーダー達が変わらず受け継いでしまえば、失敗に
終わってしまいます。間違っているかどうかを慎重に歩きながら、このバブルに踏
みしめられた地雷道を進んでいかなければなりません。

すでにそういった危険を察知してる方にも多く出会います。
その社長は自ら贅沢を無くして、真似のできないほどのストイックな生活スタイル
に変えていました。(缶コーヒーすら買うことをやめて)

そこまで・・・と思う人が多いでしょうが、そのくらいこの時代を乗り越えようと心から
入替えて考えている人がいるのです。

真面目に働いていれば、「一億総中流生活」の時代は崩壊しました。

毎朝、右から靴下を履いていたのを次の日から左から履くような心の入れ替えを
しなければいけない時代ですね。

しかし、それを引きずり落とそうとする人も周りに存在する人間社会です。
今はビジネスの戦場で戦う、地雷道を進む戦士たちと多く関わることが自分にとっ
ても何かを学ぶ重要なことだと感じています。

このブログをW3C スタッフ、ボランティア開発者、翻訳者の協力の下、 W3C
がツールを管理・ホスティングしているW3C CSS 検証サービスに検証した
結果、何と合格しました!

正当なCSSです! 正当なCSSです!

何のこっちゃ~!?

と思う方がほとんどでしょうね。
W3C(World Wide Web Consortium)とは、世界のホームページの規格を策定
している機関です。そして、ホームページやブログは、CSS(カスケーディング・
スタイルシート)でデザイン作成することが数年前から基本となっています。

しかし、あまりにもデザイン優先で作成するとCSS の誤用やCSS が使い勝手を
悪くするようなサイトになり、「不正当なCSS」という認識でネット上に存在するこ
とになります。

そういったことが無いようにW3Cに準拠した「正当なCSS」でホームページやブ
ログが作成されているかどうかを検証するのが「W3C CSS 検証サービス」です。

デザインリニューアル前の私のブログで検証したときは、100近くのエラーが表示
され、どうすることも出来ませんでした・・・

しかし今回、それを意識しながらデザインした結果一発合格となりました。
(SEO対策になるのかは定かではないですが)

何より、世界的な基準をクリアしただけでも良かった思います。

無料ですので皆さんも一度検証してみてはどうでしょう?

W3C CSS 検証サービス(日本語版)

先日、知り合いの方から長野市でWEBについての講師をして欲しいと連絡があり
3月に1日お話をさせていただくことになりました。ありがとうございます。

どんな話をするかは来年考えるとして、詳細が決まったらブログでも書きますね。

何より、毎年インターネットに興味を持つ方が増えてきていますね。
今まではネットのコアなファンの方が多く、マニアックすぎて私もついていけなかっ
たですが、最近では小さな商店や個人をはじめ、ネットは苦手だったが、人事では
ないと思いはじめた初心者の方々からのホームページ依頼が多くなってきました。

だからこそ私達は何だか専門用語の多いインターネットやホームページのことを、
分かりやすく伝えられる手段を身につけなくてはなりません。

ネットのそんな簡単なことが分からないならホームページなんて持つな!

なんて強気なWEBデザイナーやプログラマーもまだ存在するようですが、そんな人
を相手に皮肉られるから恥かしくて聞けないとお客様が恐縮するのも変な話です。

インターネットはもっと多くの人に分かりやすいモノへとなっていくのですから・・・

2011年のテレビのデジタル化で、テレビやパソコンの画面から自ら操作して情報を
得ることの幅が広くなることは間違いありません。だからホームページはもっと重要
なものになります。

人間の技術ってすごいですね!
私、絶対に数百年後にはタイムマシーンが完成すると思っています。
何か話がそれました・・・スイマセン

写真は永井農場のクリスマスカード。
今年も軽井沢で作家活動しているなかむらじんさんにお手伝い頂き完成しま
した。グラフィックデザイナーのテクニックだけではできない世界観があり印象
的なクリスマスカードです。

歳時記の挨拶がPCや携帯のメールで済ます人が増えてきています。
しかし、葉書のような印刷物ってやっぱりいい!
年賀状もいいですが、企業がクリスマスカードをお客様に送ることって何だか
素敵な発想ですね。

kurisumasuka.JPG

何か良いアイディアを考えたいときの直感も大切ですが、ちょっとした手法を
知っていると便利です。

例えば、オズボーンのチェックリスト法というものがあります。

これはアイディアを発送する9つのチェックリストで、アイデアのテーマを決めて
チェックリストの項目に対してを考えていく手法です。
考えたい物事に対してチェックリストを選定しても良いかもしれません。

チェックリストは以下のとおりです。何か考え中のことがあればこれをもとに考え
るともっとアイディアが広がるかもしれませんよ!

★9つのチェックリスト

1. 別用途で考える(他に使い方はないか?)

2. 適したモノか考える(他にこのようなものがあるか? 昔に匹敵したものは?)

3. 変更を考える(色、音、匂い、意味、動き、形など、新しいアングルなど)

4. 拡大を考える(大きさ、時間、頻度、高さ、長さ、強さをなど)

5. 縮小を考える(もっと小さく、携帯化、短くする、省略する、軽くするなど)

6. 代用を考える( 材料、 過程、場所、アプローチ、 他の誰かなど)

7. パターン変化(要素、成分、部品、配列、レイアウト、位置、ペース、スケジュールなど)

8. 逆転を考える( マイナスをプラスにするなど)

9. 結合を考える(目的や考えを1つに、一単位を複数に、組み合せなど)


人は何が一番記憶しやすいか?そんなこともデザインに大切なポイントの1つ
です。

文章、音声、写真・・・などデザインには、さまざまな表現があります。

人間の心理は、それらの中で「色と形」が一番印象に残ると言われています。

ある調査の結果で、男子女子トイレのドアのマークの色を入れ替えてみたと
ころ、多くの人があべこべに入ってしまったそうです。
青は男性、赤は女性という先入観が私達にはあり、その色だけで物事を判断
しているわけです。

例えば、吉野家、ケンタッキーフライドチキン、ドコモなどの看板はどんなデザ
インですか?と聞かれれば、多くの人が頭の中で想像できるはずです。
しかし、それらお店のキャッチフレーズは何?と聞かれるとなかなか思い出せ
ない方が多いはずです。

つまり、「文字」より「色と形」の方が人は記憶しやすいわけです。

毎月つくるチラシデザイン、長年公開してきたホームページなどを当事者がデ
ザインに飽きたという理由でリニューアルする方がたまにいます。それは要注
意です。

使い続けているデザインの中には、今まで見た人への先入観が定着している
場合があります。だから、そこにある大切な「色と形」は使い続ける必要があり
ます。

また違う例えをすれば、「人の印象」です。

相手にいろんな話をしても話の内容より相手の記憶に残るのは、目で見たビジ
ュアルだそうです。例えば顔や服、体型などがそうです。

そう考えると人と話すときには、身振り手振りで話す事が大切だと感じますね。

そんな、人が記憶しやすい編集を考えながらチラシやホームページのデザインを
すると結構楽しく取り組めますよ!

長野県上田市にある信州大学繊維学部の学生が運営するTシャツ店「オンデ
マンドリメイク」がつくったデザイン軍手「軍手ィ(ぐんてぃ)」が今全国的に話題
になっています。

軍手を学生たちがデザインを考えて市中心商店街の店舗や、WEBから購入す
ることができるようになっています。軍手のデザインは見事ですよ!

WEBデザインも完璧なほどの仕上がりで、ちょっと感動しました。
地域参加、デザイン、販売、音楽・・・さまざまな要素がひとつになった素敵なこの
企画は、「ハナサカ軍手ィプロジェクト」と言います。

プロジェクトに賛同したタレントの平山あやさんやロックバンド「GOINGUNDER
GROUND」がプロジェクトのためにつくった応援ソングなど、コラボも話題になっ
ています。そんな上田市が今!全国から注目されています!

詳しくはこちらで↓
★ハナサカ軍手ィプロジェクト公式サイト
http://www.guntie.jp/

見込み客にもっと近づきたい!そう思っている企業が多いと思います。
自社の商品開発やサービスを充実することはもちろん努めなければいけま
せんが、一社だけでは限界なこともあるはずです。

例えば当社のような印刷物やホームページのデザインが得意な会社の場合、
依頼主の多くが商売をしているお店が多いです。もし当社が得意な分野以外
に店舗デザインや設計ができれば、同じ客層をもっと広げることができます。
ならば考え方が同じ他社の店舗設計デザイン会社と連携してサービスの幅を
広げる。

そういった企業間の関係をアライアンス(戦略的同盟)と言います。

当社の例の場合は水平関係ですが、垂直関係でもさまざまなアライアンスを
実現することができます。

すでに私達の生活の中には、このアライアンスがさまざまなスタイルで存在し
ています。モスバーガーとミスタードーナッツのサービスもそれと言えるかもし
れませんね。

ただ私達は、そんなスケールの大きい展開だけを理解するでなく、すごく小さ
な関係でも効果的なことが実現できるのだと考えることが必要だと思います。

それには、まず自社がしっかりとした目的を持つことが第一ですが、異業種と
の繋がりはとても企業にとって重要であることは間違いは無いです。

まずは、異業種との交流を深めることから始めることも、何か新しいことが始ま
るきっかけになるかもしれませんね。

ハインリッヒの法則をご存知ですか?
この法則を導き出したハーバート・ウィリアム・ハインリッヒに由来してその名
がついたそうです。別の言い方では1:29:300の法則とも言われています。

ハインリッヒの法則とは、1つの重大事故の背後には29の小さな事故があり、
その背景には300の異常な潜在的失敗が存在するというものです。

それをビジネスで例えれば、1件の大きなミスの裏には29件のお客様からのク
レームや失敗があり、さらにその背景には、会社スタッフが「間違いを起こした」
と思ってはいるが、クレームがないため見逃している300件のミスに繋がる要素
が存在している。つまり分かっている問題点が潜在的に存在しているわけです。

またこの1:29:300の法則をお客様が思っている企業やサービスの印象と考えた
としてみます。
前提に「お客様の多くが不満を直接言わない」と定義すると、1人の不満をお客様
に言われたならば、29人の同じ不満を抱えたお客様が存在することになります。
これは商売するにあたってとても問題です。

皆さんも仕事の中でミスを起こしてしまい誠意を込めて対応したが、また同じミス
が起きたなんてことを経験したことがあるかと思います。

それは、その背景にある要因をまったく解決していないからかもしれません。


年末に新聞折込するチラシの制作がピークです。
まだ12月半ばじゃないかと思うでしょうが、新聞折込チラシは各新聞店への
配送などの準備もあるので決まった日程に印刷を完了させ、折込センターへ
届けなければなりません。

しかも1月1日元旦に折りこむチラシは会社の休日、また一年に一番多くチラシ
が入る日でもあり、通常よりも早い日程の持込ルールになっています。

そのため、12月26日までにチラシデザインから印刷までを完了させなければ
なりません。さらにこの状況はどのデザイン会社も同じですから印刷工場のス
ケジュールがいっぱいで、急なお願いは不可になるほど込み合います。

お正月は家族もそろっているからチラシの効果がある。

この考えは、不況と言われている今でも不動の販売促進のようです。

失敗しそうだから、やってもだめだよ、そんな行動がとても慎重な人がいます。

大切なのはスピードあるチャレンジ。

100%絶対に失敗しない物事を10年間探しているより、常にチャレンジすることを
する、それがもし違っていれば軌道修正をする、そのチャレンジをさらにスピード
アップすれば、そこで得る知恵の数や成功率も高くなるはずです。

こんな時代ですから、危機感で立ち止まる方が多いとは思います。
しかし、何かを成功したいと願うのであればチャレンジすることに立ち止まってい
ては悪くなる一方です。

何も行動せず何だか年だけをを重ねてきてしまった・・・と後で後悔するより
自分がパワーアップした手ごたえを感じられる快感は、物事の取り組みにもっと
自信がついてくるはずです。

と、言っている私も「スピードあるチャレンジ」は大きな課題です。
頑張らなければ!

忘年会から今帰ってきました。朝から結構グロッキーです・・・

戸倉上山田温泉の亀清という宿でおこないました。
ここの若旦那は、アメリカ人の方でした。お名前はタイラー リンチさん。
外国人の目線で感じた日本の観光の良いところ悪いところの視点がとても
的確で仕事に情熱のある若旦那です。

一緒にいた知人がタイラーさんと知り合いだったのでご紹介頂き、チェックイ
ン時に宿泊業の「おもてなし」についていろんなお話を聞かせてもらいました。

例えば、部屋を案内されたとき、今後改善しようと考えている部屋の装飾につい
て話してくれました。部屋の名前は「松風」、そして壁に富士山の絵画あり、一見
どこかで見たことのある旅館の部屋です。

しかし、タイラーさんは部屋の名前や絵画も信州にまつわるモノではないことに
違和感がとてもあり、そういった地域色をしっかりと演出しなおすことを大切に
考えているそうです。

その他、室内から見える風景に昔信州で盛んだった養蚕で使用していた竹細工
をディスプレイしてありました。(良くこんな昔あったものを見つけてきたな~)

日本人が気が付かなければいけない大切な文化や忘れてはいけない事柄を
アメリカ人のタイラーさんとの話の中でいろいろと教えられました。


亀清旅館:http://kamesei.sakura.ne.jp/english/kannai.html
タイラーさんのブログ:http://love-me.cc/blog/yado/kamesei/index.php

今日は、佐久市や上田市で頑張っているグラフィックデザイナーさん、地元の
看板職人さん、観光地でホテル業をしている方、大工さん、というメンバーが
集まり忘年会をします。みんな働くことに熱い情熱がある人ばかりです。

お酒好きな人も多いのでかなり盛り上がることは間違いなしです。

みんな人楽しませたいという人間性があり、遊ぶときも仕事のときもそれは
いつも同じ。だから私も気が合うのだと思います。

私自身、ネガティブな話をしている雰囲気が嫌いで、それにかける時間も無駄
と思っています。一転、彼らとの会話は、普段思っているアイディアを話して相手
に感想を求めたり、最近のビジネスの考え方などをお互いに意見交換する話
がつきません。超~おもしろいです!

まぁー・・・明日は飲みすぎて死んでいるかもしれませんが・・・

ブログのデザインを変えてみました。W3Cに準拠したスタイルシートにしたいと
思い、テンプレートをちょっと手を加えた程度の簡単なデザインです。

ブログをいつも見ている方から「コメントが書き込めない!」というご意見があり
ましたが、原因が分かったので今度は大丈夫ですよ!
ブログが真っ白になるという方の問題もこれで解決したでしょうか・・・

あわててデザインしたものですがヘッダに「Life is 10 percent what you・・・」とい
う英文があります。この意味は、「人生は10バーセントは自分でつくり、90パーセ
ントはどう受け止めるかだ」という意味です。
あるアメリカの有名人が言った名言です。

このブログの大きなテーマでもある「感じて働く!」に合っているかと思い入れて
みました。

不定期な書き込みですが、よろしくお願いします。
これからも気軽にコメント投稿してくださいね!


昨年、市内のマルチメディアセンターで当社のWEBデザイナーと私が講師を
務めさせていただいたセミナー「実践クリエイター養成講座」が2010年も開催
されます。

現在、企画進行中ですがとても面白くなりそうです。

今回は、デジタルフォトやAdobe PhotoshopCS3についてのセミナーです。
まだはっきりした内容が決まっていないので詳しい詳細はお伝えできないで
すが、このセミナーですごい特別ゲストが来ることに決定しました!

けど・・・まだ秘密です。
年内には、当社HPでお知らせしますので興味のある方は、来年の仕事始め
に当社のHPを是非ご覧になって下さい。

先日あるサイトを見ていて、ひさびさに感動したアイディアがありました。
そのホームページは、大学生にテーマを与えてそのテーマに対して問題を
調べ、そして解決するための企画を立案させる内容です。

テーマは、「子どもの学習」でした。

沢山あった学生達の企画の中でおもしろかったのが「ばったり図書館」です。
子ども達の読書についての企画です。現在の子どもたちは、数年前と比べて
一ヶ月に読む本の冊数は、とても増えているそうです。しかし何を読んでいる
かと調査すると「ホー〇レス中学生」など、TVなどで話題になった本が多い
ようです。

つまり読む本の「質」が低いことを問題と考えた企画が「ばったり図書館」です。
なぜ子どもたちは質が高い本を読まないかというと、塾に通うことや図書館に
ある本の陳列など、子ども達に読ませたい本が行動の中で見つからないからだ
そうです。

そこで、子供達が暮らす街の中でどんな「気持ち」があるかを26に分類しました。
例えば、「どきどき」、「しょんぼり」、「もりもり」など。

そして、そういった「気持ちのポイント」が街のどこにあるかを地図上に落とし込み
ます。その場所に子どもの気持ちとリンクする「読んで欲しい本」を設置するという
わけです。

例えば、川沿いの道で初恋した人のことを想い、夕日を眺めている子どもがそこに
いるとしたら、そのすぐ近くには「どきどき文庫」があり、「源氏物語」や「ティファニー
で朝食を」などが読める本の設置場所がある。

この山の向こうには何があるのだろう?と思う、ロケーションの場所には、「銀河鉄
道の夜」などが設置されている「きらきら文庫」がある。

この大きな図書館で読みたい本を借りなさい!という大人の都合のハコモノでは
なく、子ども達の日常にある、さまざまな感情の近くに必要な本があるといった
この「ばったり図書館」は、私達の企画デザインをする仕事の中でとても重要な
ヒントがあると感じました。


知人が東京世田谷で古くからミニクーパ専門店を経営しています。とてもライ
フスタイルを大切に考えた販売をコンセプトにしていて人気があります。

ナチュラルな暮らしの中にあるミニクーパ、「LIFE WITH MINI」をテーマとして
今までにないミニクーパ専門店を展開しています。

本日、世田谷区上野毛に移転オープンをあらたにすることになりレセプションが
行われます。

店舗は、ビンテージ家具やセレクトされた雑誌などを店内で販売するなど、車に
片寄らない店舗デザインも特長です。

しかも、この店舗デザインはLANDSCAPE PRODUCTS中原慎一郎さんがディ
レクションをお手伝いしたそうで、とても素敵な空間です。販売されている家具も
中原慎一郎さんが提案するビンテージ家具です。

今後もこういったナチュラルな暮らしに繋がる物事とコラボして、生活スタイルを
提案するミニクーパ専門店を目指すそうです。

ミニクーパが好きな方は是非足を運んで見てください。

■ミニクーパ専門店irR(イール)
http://www.ir-japan.net/
■iRオーナーのブログ
http://blog.livedoor.jp/mini_tokyo/archives/cat_50027061.html


朝のテレビを見ていたら、最近人気の文房具アイテムを紹介していました。
消せるクレヨンや厚いものを綴じることができるホチキスなど!

その中に便利なメモ帳と題して紹介されていたモノがありました。
メモを書くと複写されて複数の人に同じ内容のメモをつくることができると
いったメモ帳です。

TVでは、「便利!」と絶賛していました。

でも、印刷などの詳しい私達から見れば、ただの感圧紙を使っているだけだ
と思ってしまいます。感圧紙とは領収書や納品書の印刷に使用する複写用紙
のことです。

しかし、この業界で感圧紙をメモ用紙に利用すると考えたことのある人はどれ
だけいたでしょうか?

感圧紙は伝票に使う専門紙としか考えていないと思います。

モノが売れない、無駄を省くなどが続くとアイディアが低下してネガティブな発
想になりがちです。

しかし、物事の視点を変えて便利にする、楽しくする、ということがアイディアです。

アイディアは今の世の中を救う。そう思いますね。


軽井沢に暮らしながらデザインの仕事をしている方とお会いして話す機会が
ありました。その人は、軽井沢と言う特有な地域性の中で地域の活性化を強
く想う方です。

軽井沢と聞くとアウトレットのショッピングモールなどを連想する方が多いと思
いますが、地元に住んでいる方々は、いたって普通の暮らしをしています。

観光客のためのインフラは、どこよりも整備された街でもありますが、暮らす人
にとっては以外に何も無い街だとその方は言っていました。

だから地域が盛り上がるイベントがしたい!そう思ってもなかなか町も行動に
でなく、実はモチベーションが低いそうなんです。

その水面下では、どうにかしなければと想い、企画を考えたり何か行動をして
いる人もいます。例えば軽井沢の商店街の方々です。

この人たちは昔から軽井沢に育ち、そして軽井沢で商売をしています。
「100%軽井沢っ子」です。

しかし資本力のある企業の展開で軽井沢に訪れる人の流れは変化し、今軽井
沢の商店街は訪れる人が減ってきています。
それをどうにかしたいね!という話をデザイナーの方と・・・

そこで私は思うんです。

街を盛り上げるために、観光客を無視した企画は考えられないのか?
観光客を中心とした企画だから地元が盛り上がらない。一時の盛り上がりで
文化としても定着しない。ならば地域住民を大切に考える企画の方が規模が小
さくても価値があるように思えます。

これは、結果的観光客にも選ばれると思います。
なぜならば、人の意識には「反動」があるからです。例えば、北海道に行ったら
ラーメンと考えますが、観光客用につくられたラーメン横丁みたいな施設で食べた
いとおもいませんよね?北海道に着いたらタクシーに乗って「地元で人気のラーメ
ン屋さんにお願い!」と行動する人が多いのではないでしょうか。

地元住民を無視した観光はいつか選ばれなくなる。
そう思うんですよね。


年末も近づき、この一年どんな仕事が多かったか思い出してみました。

チラシポスター、パンフレット、、ホームページ・・・それぞれいろんな案件が
ありましたが、企画の内容は「今週末に沢山の集客」などの即効性が求め
られる企画内容ばかりであったような気がします。

ボクシングで例えれば、右ストレートパンチですべてノックアウトさせたいとい
う企業からの要望です。しかし相手(ターゲット)は手強く、そのパンチをスイ
スイとよけて試合が終わらない・・・そして結局疲れて逆転負けなんてことも

昔の販売促進は短期企画と長期企画がミックスされて展開されていました。
じわじわと人気の出た商品は、不動の地位を獲得することもあります。
そういった1つがブランディングなんでしょうね。

右ストレートパンチばかりでなく的確な左ジャブを放ち、じわじわと試合に勝つ
ことが忘れられている「今だけよければ戦術」では企業の先は不安です。

あらためて、今の視点とちょっと先の視点を考え、勝つ戦術を考えていかない
と努力が報われない敗戦になってしまうと感じますね。


このブログにはグリムスというブログパーツを利用しています。
グリムスとは、ブログで苗木を育てる育成ゲームです。育成中の苗木はブログ
に貼り付ける事が可能で、ログイン後のマイページでも苗木の様子を観察もで
きます。

ブログ更新すればするほどその苗木は生長して、最後に「大人の樹」となります。
「大人の樹」になると実際の森へ苗木を植樹します。

と、いうわけで私のブログにあるグリムスがなんと「大人の樹」に成長しました。
つまりブログを書くことにより世界のどこかで1本木が増えたわけです!
なんだか嬉しいですね。

今さらと思われる方もいると思いますが、Skype(スカイプ)デビューしました。

一応ご存じない方に、Skypeとはインターネット回線を使った電話のことです。
回線がインターネットなのでお互いにSkypeを利用すれば世界中どこに電話
をしても0円で利用できます。
また、カメラを取り付ければテレビ電話もできるので、Skypeを使った会議など
もできるわけです。

デザインの仕事をしていると書類などをメールでやり取りすることが当たり前に
なってきました。例えばデザインの校正の確認など、パソコンをお互いに見なが
携帯電話で話してることありませんか?

だったらSkypeの方がお得!

これから、客先に少しずつSkypeの利用を推奨していこうと思います。
また当社とお付き合いがある方で、すでにSkypeを利用している方がいましたら
是非SkypeIDをご連絡下さい。(正直まだ1件しか登録してないので・・・)

※ゴクウさん!Skypeの解説ありがとうございました!

先日、ある会社へ年賀状デザインのことで打ち合わせをしていました。
その時に偶然に別の建築会社の社長さんがおられてご紹介いただきました。

話は、地元の建築事情のはなしから、今の時代の働き方についてに

そこで、その社長さんがふとこんなことを言いました。

会社の社長や従業員もひとのせいにする癖のあるやつはダメだな。今の
時代は自分を自分で正しく理解することができる人間でなくちゃいかん!
そして自分は何が得意かを人に伝えることに努めることだね、大げさでもい
いから!何だかいろいろ情報を知っていたり、賢そうに話すやつが多いが、
何が得意かまったく分からなく頼りにならない人が多すぎるよ!

何だか自分の胸の中で思っていたことを突然代弁されたようでビックリでした。

人のせいにするひとは、自分が責められるストレスを極度にきらっている。
だから常に自分が常に正解な人物であるように演出する人が多いです。しかも
結構な名役者だったり!

大企業の社長と知り合いだ、すごいセミナーに参加した、毎日会議ばかりなど
を中心とした話ばかりの人が最近なぜか多いです。しかし「儲かってます?」と
尋ねると、「みんな大変だよ~」とかえってくる・・・

もしかしたら頑張っているようでそれは、居心地のいいコトだけしかしてないの
かもしれません。

確かに大変な世の中ですが、ストレスを感じない渦にビジネスマンいたがる傾
向が多いのではないのうでしょうか?
でも、ストレスを感じない渦にはビジネスは無いんですけどね。

ストレスを感じて時間があるときに発散する。そんな日常って結構楽しいと思う
んですけどね。

俺はこれが得意だ!大丈夫俺が責任を持つ!そんなセリフ、最近聞かないな~


地元新聞で連載されている「手仕事の現場」の取材に同行しました。

聞き手は、先日知り合ったカメラマンの清水さん。そして取材先は私が長年
お世話になっている上田市の和菓子屋 喜八の店主です。基本的には取材
拒否のお店なのですが、何とかと頼み込みOKをいただきました。

この「手仕事の現場」は、さまざまな職人さんの仕事を紹介する、とてもおもし
ろい連載です。しかし、近々連載が終わってしまうそうです・・・

喜八の店主は始め、用心深く話をしていましたが、聞き手の清水さんの熱心
な姿勢に共感し、「間島!この人他の雑誌取材の人とは違うね!」と喜んで
いました。実は多くの取材依頼のライタイーさんは業務的な人が多くて心が
通わないらしいです。

そして話は、美味しい餡子をどのようにつくっているかへ

約3時間ぐらい熱く語ってくれました。本当にありがとうございました。

2009120119450000.jpg

あいつは八方美人だからな・・・なんてまるで人の悪口のように使われている
言葉ですが、仕事では八方美人であることはとても大切なことだと思います。

人の良いところを褒められる観察力があり、人を笑顔にさせる会話ができ、
いろんな人たちと照れもなく自然に振舞える人物は、みんなからの人気者
ということです。

私たちのような企画デザインを行う人物は、常にこうなって欲しいという提案
や考えがあります。どうして分かってもらえないんだろう!と物事が人に伝わ
らず頭をかかえる話を良く聞きます。

人気者は、人から慕われるってことです。
まず、そんな人間関係を作れる能力を得ることからが企画デザインには必要
なんだと思います。

仕事の取り組みがいつもMACの前に座ることからではなく、人とコミュニケー
ションをとることからはじめると、人の気持ちが分かる最高のデザイナーにな
れるはず。私は人見知りするタイプなんて言わないで、いろんな人と話すこと
で気持ちいくらいの情報や知識が自分に備わりますよ!

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