軽井沢町に住む人。

軽井沢に暮らしながらデザインの仕事をしている方とお会いして話す機会が
ありました。その人は、軽井沢と言う特有な地域性の中で地域の活性化を強
く想う方です。

軽井沢と聞くとアウトレットのショッピングモールなどを連想する方が多いと思
いますが、地元に住んでいる方々は、いたって普通の暮らしをしています。

観光客のためのインフラは、どこよりも整備された街でもありますが、暮らす人
にとっては以外に何も無い街だとその方は言っていました。

だから地域が盛り上がるイベントがしたい!そう思ってもなかなか町も行動に
でなく、実はモチベーションが低いそうなんです。

その水面下では、どうにかしなければと想い、企画を考えたり何か行動をして
いる人もいます。例えば軽井沢の商店街の方々です。

この人たちは昔から軽井沢に育ち、そして軽井沢で商売をしています。
「100%軽井沢っ子」です。

しかし資本力のある企業の展開で軽井沢に訪れる人の流れは変化し、今軽井
沢の商店街は訪れる人が減ってきています。
それをどうにかしたいね!という話をデザイナーの方と・・・

そこで私は思うんです。

街を盛り上げるために、観光客を無視した企画は考えられないのか?
観光客を中心とした企画だから地元が盛り上がらない。一時の盛り上がりで
文化としても定着しない。ならば地域住民を大切に考える企画の方が規模が小
さくても価値があるように思えます。

これは、結果的観光客にも選ばれると思います。
なぜならば、人の意識には「反動」があるからです。例えば、北海道に行ったら
ラーメンと考えますが、観光客用につくられたラーメン横丁みたいな施設で食べた
いとおもいませんよね?北海道に着いたらタクシーに乗って「地元で人気のラーメ
ン屋さんにお願い!」と行動する人が多いのではないでしょうか。

地元住民を無視した観光はいつか選ばれなくなる。
そう思うんですよね。


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このページは、間島 賢一が2009年12月10日 08:48に書いたブログ記事です。

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