感動ストーリーな日本酒、「オヤジナカセ」。

セガレというグループのメンバーがつくったお酒、「オヤジナカセ」をご存知で
しょうか?兵庫出身の酒米農家のせがれと、茨城出身の酒蔵のせがれが
出会い、その二人がそれぞれ実家で頑張っているオヤジと一緒にお酒をつく
ってみようというのが始まりです。



まず最初に彼らは、茨城の酒蔵に酒ができるまでを学ぶことから始めました。
単におやじたちにまかせっきりの企画でなく、自ら学ぶところから行動すること
から彼らの真剣さが感じます。そして、おやじとおやじも出会い、つくり手同志の
話し合いが交わされ、お互いの思いを込めた酒造りが始まったそうです。

お酒が月日を重ねできてくる間、さらにお酒を販売するための研修などに足を
運ぶなど、知識も学び、できたお酒の名前は「オヤジナカセ」、親孝行するとき
にせがれがおやじに酒をついでもらいたいという想いが込められています。

兵庫では有名な山田錦という酒米があります。こういったブランドは魚沼のコシ
ヒカリのように人気になるとどのエリアまでが魚沼なのか?とか、そこからちょっ
とはずれた場所だけで同じ味でも価値が下がるなど、つらい思いをしている農家
が必ずいます。でも、どんな場所でも今も一生懸命耕している生産者がいます。

また酒蔵もそういったブランド米を大手に牛耳られ、欲しい酒米を仕入れられな
いだけでなく、日本酒自体の需要が低く、苦しんでいるところが多いです。

この「オヤジナカセ」のストーリーは、そういた利害的なことを覆す人間的な価値
が強く伝ってくるお酒であり、しかも思いを込めてせがれもおやじもつくった結果、
茨城の新酒鑑評会で金賞受賞したそうです。つまり、うまい酒なんです。

東京でサラリーマンをしている倅(せがれ)と、実家で酒米をつくっている親父が
一緒になってつくった日本酒、「オヤジナカセ」。
きっとまだまだ伝えきれない感動的なストーリーがあったはずです。

ちょっと昔に、薄利多売、大量生産でちょっとおかしくなった日本のものづくりに
「オヤジナカセ」のストーリーは大切な考え方のひとつではないでしょうか。

※ちなみに東京でサラリーマンをしているセガレはWEBデザイナーなんです。

オヤジナカセ→ http://www.oyajinakase.jp/


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このブログ記事について

このページは、間島 賢一が2010年12月 7日 16:41に書いたブログ記事です。

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