2012年6月アーカイブ

今若者をはじめ新しい活動や事業を進める動きが増えてきている。
不確定な時代だからこそ自分たちの生き方をちゃんとしたものにしたい気持ちが
そうさせているひとつの理由だと思う。

若者たちは活躍する名のある方の考え方を見聞きし、考え方をネットや書籍で学び、
世代問わず共感できるしっかりとした考え方でやりたいことを進めている。

そういった行動を応援するにあたり、きっとその行動に補わなければいけないことも
あるのだと最近感じる。

昔僕らの世代が若かったころにも言われ続けていたこと、例えば「人に感謝する」とか
「相手の気持ちを考える」とか。

当時はうるさいと先輩方をわずらわしいと思っていましたが、社会にでてさまざまな経験
やピンチがあるたびに学ぶことがそういった変わらない考え方であると思う。

危険なのは今若者たちが考える大切な事柄にこういった人への想いが行動として無い
場合、簡単に人からの評価が崩れてしまうことだ。
(特にそれがビジネスの場合はなおのこと)

「そんなことは失敗しながら備わっていけばいい」
そう当事者から反論されるかもしれないが、それが分かるまでにかかる時間は景気の
良かったころと比べてゆっくりではないと思う。

今の若者は一昔よりも早く一人前になるべきだ。
特に「仕事」は。

だから最近は、若者の活動を応援するだけではなく、ゆるがないおっさん達の考えを
アウトプットしてあげることも必要だと思う。

「温故知新」というより、「温故創新」といった感じに。


軽井沢で使われていない旅館をリノベーションして新しい活動が始まる。

「油屋プロジェクト」という中山道・追分宿にある「油屋」を活動拠点とし、文化的
活動により軽井沢町追分地区の町おこしを行うプロジェクトだ。

「油屋」は脇本陣をつとめた由緒ある旅籠であり、昭和になってからは堀辰雄
立原道造・加藤周一に代表される文士たちが執筆に利用した宿、その建築物を
ゲストハウス、アートギャラリー、カフェ、ワークスペースなどさまざまな要素が
集まり多目的な楽しむ空間としてリノベーションされる。

また開催されるイベントも楽しみだ。
「ホンモノ市」という「ホン=本」と「モノ=アート・クラフト」の展示即売会も今年は
秋に開催予定。次回は「食」もコラボしたいということで現在Loop38と何か一緒に
できないかと検討中。

長野県も各地域で生活者が受け入れやすい活動が新しく始まってきている
ボンクラOPENHanalab.、DEN・・・など暮らしや仕事に関わる新しいスタイルが
あり、それらが結果的につながっている。

こういったつながりはこれまであまり実現しなかった気がする。
活動団体の代表の主張が強すぎたり、他の活動に意味のないライバル意識を
持ったりなど、代表主導の表現がされてきたせいかもしれない。

しかし近年は地域の活動がそれぞれつながってきている。
きっと今やらなければならないコトが基本的な底辺は同じであり、そして志も同じに
なっているからかもしれない。

地元の人が楽しく、愛される活動が位置づくと、結果的に外部の人にも喜んでもらえ
るはずだ。

この「油屋プロジェクト」もそのひとつで、僕らもこの活動を応援していきたいと思う。

オープンは今年7月21日。

是非一度皆さんにも訪れていただきたい。


油屋プロジェクト
http://aburaya-project.com/

最近SNSを利用していて気が付いたことがある。

投稿がとても真面目だったり、素敵な内容だったりすることよりも全般的には
「楽しい」と少し笑ってしまう内容の方が興味を持つようだ。

「楽しい」はずっと求められるひとつの生活に必要な要素だ。
もっといえば「楽しみたい」という感情であるのだと思う。

お笑い番組を見るのでなく、人は笑おうとしてチャンネルをかえていると何かで
聞いたことがある。

それだけ多くの人は仕事や生活に楽しくない時間があり、その気持ちのバランス
を笑う事で補っているのかもしれない。

これを根拠として考えるならば、イベントや企画、人への啓発、活動、仕事・・・
もっと楽しさを要素に入れるべきだと思う。

何より僕は「真面目が一番」というローカルな考え方が嫌いだ。

特にそれが会社の姿勢となると、僕が見てきたさまざまな企業のそれは社員の
モチベーションは「やらされてる」といった感じが多い。見かたによっては社員が
奴隷のようにも見える。

楽しさがあると人は本音も出し、自分をさらけ出しやすい。
その人の本質を上手に活かせるファシリテーターがいるとコミュニティはうまくいく。

Krenai(紅塾)という塾の折込チラシのお手伝いをさせていただいた。
小学生と中学生が主な塾で長年地元で子どもたち学びを提供している。

そこでチラシの編集前に塾の考え方をお聞きした。

単に国語・算数・数学・英語・社会・理科の教科を教えるだけでなく
「一貫した指導が必要」と考えるのがこの塾の特長。

小学生の内に養っておきたい学力は、正しい方法で毎日継続して学習できる
力によって培われ、そのために大切な事がそれぞれの現状に合わせた学習
方法を選び、問題を選び、小学校から中学校へと長い間見守ってあげることが
大切だと話してくれた。

さらに学びには何より「国語力」が必要と。

英語をはじめすべての教科を理解するために必要な「国語力」。
これが身につかなければ他の科目の学習力の向上は望めるはずがないと。
たしかにそうだ。

子ども達の今の教育が将来日本の経済を支えると考えると教育はとても重要な
ことだと強く感じる。

紅塾様_B4チラシ_201205.pdf">


先日ある商品についてどのように表現すればよいかと質問された。

その商品の価格は50万円。
使用することで10年後エネルギー費が7万円得をするといった商品だった。

質問してきた方は「7万円も得をする!」と僕に熱く説明をしてくれた。
説明でおおよそ商品の特長は分かったがすぐに買いたいという動機にはならなかった。

そこで担当者に伝えたのは、「欲しくなる説明」だった。

欲しくなる説明には「対比」と「気が付かせる」が必要だと思う。

例えば50万円の商品と貯金を対比させる。
それにより7万円がはるかに得をする「数字」であることが目に見えてわかる。
つまり数字を可視化させ対比させることだ。

そして「7万円も得をする!」を
「7万円ぐらいしかプラスにならないんですよね~」に言葉を変えてみる。

そうすることで、もしそこに数十人の説明を聞く人がいた場合、
この「7万円ぐらいしかプラスにならないんですよね~」の少し自信なさげな言葉に対して
先ほどの数字の可視化に特長を理解した第三者が「7万円ならそっちが得じゃん!!」と
言ったらどうなるだろうか?

きっと売り手が「7万円も得をする!」という言葉より、第三者のその言葉で他の人たちは
確かにそうだと納得する可能性が高いはずだ。

なんでもその商品の「売り」を売り手が強く表現すればものが売れるわけではない。
商品の「売り」をどのように気が付かせて第三者に良いと言わせるかが販売に結び付く
重要な手段だと思う。

それだけ人は第三者の評価に敏感だということ。

この考え方はプレゼン、印刷物編集、ホームページなどさまざまなところで活用できる
方法でもある。

「これだけ広告を出しているのに効果がない...」

と悩んでいる方は一度そういった視点で編集方法を見直すと
成果が上がるかもしれません。

デザインルームエム

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