WEBや印刷物作成のディレクション。

僕ディレクションやってます!とクライアントの前で自己紹介してます。
ディレクションの仕事ってジャンルによってさまざまだけど、WEBや印刷部のジャンルでは
物事をうまく進める役割だと思っています。

印象に残るホームページ、素敵なチラシなどは、デザイナーが単なるひらめきでできている
ものは少ないです。

ものづくりには順序があります。

まずヒヤリング。

依頼主の会社に伺いとことん話を聞きます。ここでは依頼したい事柄を聞くのはもちろんで
すが、まわりを良く観察して「質の良い質問」をすることが大切です。
例えば「なんでこの社名になったんですか?」こんな質問をするだけでも面白いストーリー
を聞くことができたりします。社名って当初、設立者の熱い気持ちがこめられている場合が
あるからです。

またその商品が食べるものであれば食べてみる、体験できるサービスであれば体験してみ
るのが一番です。実際に自分が体験することで客観的に感想が生まれ、その先の企画に
大事なヒントが見つかったりします。

次に企画。

何より目的をはっきりとします。それも1つにしぼって。
WEBや印刷物を作りたい依頼主は、WEBや印刷物が欲しいことが本来の目的ではない
と感じ取った方が良いと思います。きっと多くがモノが売れるために必要だから依頼をしてく
るわけです。だからモノが売れるためにどんな企画が効果的かをじっくり考えることが必要
になってくるわけです。

次に構成。

どうやったら売れるかを企画した上でWEBや印刷物にどんな情報を編集していくかの構成
を考えます。この段階ではまだデザインはしません。編集になんの要素が必要かをひたすら
具現化します。例えばどんな写真が必要かとか、どんなメッセージを文章で伝えるべきかを
考えます。

次に撮影や取材。

企画の段階でおおまかなスケッチを作成しておきます。それにしたがってカメラマンは撮影
を行い、コピーライターは取材し文章を作成します。

で、やっとデザイン。

撮影した写真、取材した文章、これらの素材をもとにデザイナーがデザインします。
この時にそもそも企画で考えた軸(コンセプト)をちゃんとディレクターが指示をださないと
ターゲットに対してずれたデザイン(カラーリングなど)や目的からそれた構図になり台無し
になってしまいます。

次に依頼主に確認。

誤字脱字などを確認してもらうことを「校正」といいます。
人が作ったものは必ずといっていいほど間違いがあります。これらを見つけ間違いのない
モノをつくるために依頼主、また関わった関係者の目でとことん確認して正しい内容に
修正していきます。


だいたいこんな流れにディレクターは常に関わりWEBや印刷物ができるわけです。


「お客様に喜ばれる良いものをつくりたい。」

それを実現するには、どれだけ依頼者の気持ち、またそれを購入する利用者の気持ちを
的確に感じ取ることができるかが重要です。

ポイントは「軸(コンセプト)」です。

例えば「人は安くて良いモノであれば消費する」と決めたとしたら自分の脳をそれに洗脳
させます。普段自分がそうは思っていなくても。
そうすることで何か編集要素を思いついた時にその「軸」に事柄をもどすと、思いついたこ
とが軸に対してぶれているかぶれていないかを確かめることができます。そうやって複数
の要素がぶれずにまとまってくると最強の企画デザインが生まれます。

その他「良いモノは高くたって人は買う」、「外食に革命をおこす!」とかが軸になった時は
そう自分を洗脳させなければならないわけです。(これが難しい・・・)

時に自分のものさしを持ち、時の自分のものさしを違う規格にする。
そんな能力が身につけば企画デザインの業界だけでなく、あらゆる業界で「できる人」に
なれると最近感じています。

「世の中って矛盾してるよね~」と愚痴をこぼしている人は「できる人」にはなれないかな・・・
だって正解の裏には矛盾がいつもくっついているから。


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このブログ記事について

このページは、間島 賢一が2011年10月28日 21:30に書いたブログ記事です。

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