素晴らしいモノは退屈。必要なのはリアリティ!

宣伝とか広告で良く「当社の商品はこんなに素晴らしい」ということを上手に
デザインされたものを良く見かける。
実に印象的でその業界の方々は「かこいい!」とか思うかもしれません。

しかし最近の生活者はそういった素敵な言葉やビジュアルでなく、その裏に
ある負(欠点)の部分が見え隠れするほうが魅力的に感じます。

例えば消防士の募集キャンペーンでかっこいい消防士を表現するのでは
なく、すでに人が火事で亡くなっている現場においても消火活動につとめ、
一人でも多くの命を救おうと悲しみをこらえ心に誓う消防士の人間的な
一部を表現したとします。それには仕事として見ると「つらくて大変な仕事」と
思うかもしれないが、逆に「職業への尊敬」につながる。
そういった負が魅力になる場合があります。



企画の打ち合わせはどうしてもお客様に意向が強くなりがちです。
そういった空気で話をまとめると「良いコト」だけが整理されてきます。
その裏にある欠点を見つけ、上手にリアリティを表現することが
これからのPRに効果的なアイディアのひとつだと思います。

価格が平均的に高いもの、美味しさが普通な食品など「絶対に売れる」
という商品価値がはっきりしたモノばかりではありませんよね?

そういった商品などの裏にある欠点には「魅力」が隠されているかも?

営業マンの方は、打ち合わせで「欠点」を聞き出すのも
これから必要なのではないでしょうか。


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このページは、間島 賢一が2007年10月24日 09:02に書いたブログ記事です。

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