夜のテレビをみて。

先日、タレントの爆笑問題が芸術の大学に足を運び、芸術について学長や
学生と討論をする番組がNHKで放送されていました。

3部に編集されてたものが再放送で3夜連続で放送されていたのですが、
面白くて全部みました。

討論では、
「一生懸命つくった作品をもっと多くの人に見てもらいたいと思わないのか?」
ひとつのテーマでした。

学長の考えである芸術をつくる人の感性や成長を解説することに対して、芸術が
社会の中で距離感があることをタレントの方が鋭くつっこむ激しい討論でした。

例えばつくるモノの価値や意味などを学長に聞くと、「何人かが共感すればいい」
「300年後に人に共感される」などの素敵な言葉が出てくる。それに対して
「今生きていくためには、もっと多くの人に伝えなければ意味がないでしょ!」が
タレントの意見。

私はタレントの意見に賛成でした。

芸術の大学を卒業して彼らは、それで稼ぎ、生活していかなければならない。
しかし稼ぎ方(手段)を教えず理想的なことばかりでは学生が道に迷ってしまう。

もっと考えれば、評論家のように芸術論を話している学長だって、大学の学長と
して給料をもらい生活しているわけで、それは自身が説得力のあるサンプルには
なっていない。

各地には、立派な大学にでていなくても、モノづくりに一生懸命な作家がいます。
人に聞くと有名大学を出た作家とそうでない作家と見えない線が引かれているそ
うです。

確かに社会の歴史や人に大きく影響を与えるパワーが芸術にはあるのかもしれま
せんが、「芸術」って素人の私たちに分かりやすく言うと何なのでしょうか?・・・


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コメント(2)

まず、専門的な教育を受けないと出来ないジャンルの芸術がありますよね。一方で、そういう過程を経なくても出来るジャンルもあります。
また、周囲に認められるかどうかは全く関係なく、自分自身が「宣言」すれば、それでアーティストになれちゃう側面も。
また、一般論的にまるっきり「ダメ」なものでも、世間が認めればそれはアーティストでありアート作品、ということになりますし、
その逆でも世間が認めなければただのゴミ(もしくは雑音)ってことになりますよね。
生存時には全く評価されなかったのに、死後何百年も経ってから評価される「アーティスト」なんで山ほどいますし・・・・。
(ゴメンナサイ、答えになってませんね)

銭沢さん

コメントありがとうござます。
最近、いろんな作家さんと出会い仕事をすることが多いのですが、皆口をそろえて「お金がない」、「稼ぎが少ない」と嘆いています。

そういった作家たちの本音と芸術の理論がまったくぶれている気がするんですよね~

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