ガラス活版写真

昨日、お付き合いのあるカメラマンのスタジオに伺い、写真についていろんな
お話を聞きました。

昔、発行された写真関係の本などが山ほどあり、これが今となって超貴重な
ものばかりでした。和食のつくりかたを写真で解説した暑さ20センチほどある
本は、私が生まれる前の発行で、もちろん編集は写植でした。これ料理職人
の方ならのどから手が出るほど欲しいレア本です。

さらに見せてもらったのが「ガラス活版」。

今では、フィルムからデジタルに写真は変わりましたが、もっと昔、明治末から
昭和初期は、ガラスをフィルム代わりにして写真が現像されていたそうです。
その当時のフィルム(ガラス活版)をそのカメラマンは持っていました。

これも超レアです。

残念なのは、そのガラス活版で現像した写真がなく、どんな雰囲気に写真が
仕上がるのか見られなかったこと、しかしあらためて現像することは可能だ
そうです。

今、鉛で活字をつくり名刺などを印刷する活版印刷など、昔の古い技術でつく
った質感が見直されてきています。このガラス活版も知る人がほとんどいない
のでしょう。

本当にあった話ですが、ある人が「ラジオをきこう!」という話を子供達の前で
したときに「先生、ラジオってどう聞くんですか?」という質問があったそうです。

必要とされなくなり、いろんな手段が変わっていくのが世の中ですが、私も含む
30代後半以上の人たちは、遊び盛りの若い頃がバブルだったせいか、「新しい
モノは価値がある」と洗脳されてきたと感じています。

逆に若者達は、古きよき時代を抵抗無く受け入れることができるピュアなハート
があるとも感じています。

私達おっさんは、その価値の視点の入替スイッチを持ち、どちらにも片寄らない
バランスをとれる意識を持たなければ、頭の固いズレたビジネスマンへと腐って
いくような気がしますね。


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コメント(2)

とっても貴重な資料ですね。
ブログから写真をドラックして、それをphotoshopで階調反転してみたら、なんとなく見えてきました。子ども3人と母親? らしき人物と、その後ろには日の丸と何かの文字が書かれた幕が張られていますね。後ろに見えるのは山?


江戸末期〜明治維新期の写真を見るのが好きで、最近結構ハマッてます!!

そこまで、この写真を調べてくれましたか!
すげー

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このページは、間島 賢一が2010年2月25日 12:33に書いたブログ記事です。

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