素敵な用紙で質感の良い印刷物を!

印刷に使用する用紙の話です。

パンフレットやチラシを印刷するときに良く
「コート紙かマットコート紙がありますがどちらに?」
なんて業者に言われた事のある方も多いのでは

使用する用紙によりその仕上がりはまったく変わります。
先ほどのコート紙で印刷すれば仕上がりに艶がでて写真などが綺麗に
再現できます。またマットコートなどは屋内で文章を読むときなど蛍光灯の
光が印刷物に反射せず読みやすい印刷物が作ることができます。

ただ、用紙ってもっと種類があります。
それをもっと活用することにより印刷物はそれぞれの雰囲気を出せると
思います。


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例えば和菓子屋さんのパンフレットを作るならば少し暖色系のやわらかい質感の
「ドン」や「ヘブン」!・・・って言っても分からないですよね!

つまり用紙の質感を利用すればもっと良い印刷物がつくれるってことです。
しかし現状は効率的な業者の対応で用紙の提案が行われていないのです。

チラシはコート紙かマットコート、パンフレットはアート紙のように、なぜか勝手に選択が
決まっていて出来上がる印刷物はどれも同じ用紙ばかり・・・

印刷費の安価を求められると利用率の高い用紙の種類を選択すれば印刷費はやすくなる。
そういった背景もあるとは思います。しかしちょっと残念とは思いませんか?

以前お手伝いした「永井農場さん」のパンフレットはとてもやわらかい質感ができて多くの方に
評判です。しかしとっても高級な用紙を使用しているわけではありません。
実は使用している用紙はコピー用紙などに似た上質紙を100%再生した再生紙です。
用紙だけを見ると真っ白でなく、くすんだ色をしていて綺麗でないと感じる人も
いるかもしれません。でも印刷が仕上がってみるととっても雰囲気のある刷り上りになり、
質感も個性的なパンフレットになります。


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ちょっと用紙の種類を考えるだけで素敵になるんです。

じゃ~印刷業者の人が用紙の提案をしてくれればいいじゃん!って思いますよね
しかし印刷業者の方は印刷(刷る)の専門家であり用紙の専門家じゃないんです。

用紙の専門家は印刷会社が用紙を仕入れる「用紙の卸会社」の方が専門家なのです。

以前「用紙の卸会社」の方にこんな話を聞かせてもらいました。

「毎日、印刷会社さんからくる電話の内容はコート紙1000枚どれだけ安くなる?みたいな
相談ばかり、実は私は若いころに和紙の勉強をしていて和紙のことについては専門家なん
です。本当は和菓子屋さんのパンフを作りたいんだけどどんな用紙があるの?って相談され
たいんですけどね・・・」

用紙の専門家の知識が活かされていないってわけです。

印刷物の打ち合わせをするのは私たちのような企画デザイン会社か印刷業者です。
もし印刷物にもっと質感を出したいと思っている方は業者さんに用紙サンプルを5つぐらい
用意してもらいましょう。そういったお願い事の裏で彼ら「用紙の専門家」が一生懸命準備を
してくれるはずですよ。


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このページは、間島 賢一が2007年12月13日 17:00に書いたブログ記事です。

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