生の湯。

ちょっと前にもブログで書きましたが
さまざまな温泉地には旅館に与えられる「湯量」といものが
あります。

ようするに、1日で湧き出る限られた温泉の量を旅館などに
配分するわけです。

だから本当の温泉を楽しめる旅館は湯量が限られているわけ
ですから「湯船」が狭いはずなのです。



もしその温泉地で他の旅館は「湯船」が狭いのに
とても広い大浴場があるとしたならば温泉をお湯で増やして
いる場合が多いです。

温泉ファンは、やっぱり源泉にそのままつかり体を癒したいで
すよね?

そんな温泉事情を改善したのが「野沢温泉」です。

野沢温泉の各旅館が話し合い、源泉をそのまま観光客に
楽しんでもらおうと各旅館が湯船を半分にしてお湯で増やさない
温泉を楽しめるようしました。

これって、すごいことなんです!

営利目的を主に考えると大浴場を売り文句に沢山の宿泊客を
獲得したい!という考えが古くからありました。
そういった考え方は多くの温泉観光地にはいまだ根付いており、
改革できなく自然と温泉ファンを逃し始めています。

しかし野沢温泉は、皆足並み揃えてそういった温泉改革を成し
遂げたのです。

そういった本物の温泉を「生の湯(きのゆ)」とネーミングして
あらためて良い温泉観光地として注目されています。

お湯で薄めることはまったく違法ではありませんが
せっかく旅に来たのだから本物に触れたいいう気持ちは
とっても良く分かりますよね?
しかもそれって大切な温泉地の特長なのですし・・・

こういった良いニュースは各地の観光関係者は必ず耳にしています。
観光客をを増やしたいと思っているならば大切にするモノの順番を
変える必要があるのかもしれないですね。

1に人 2に感謝 3にお金 4に持続・・・など


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このページは、間島 賢一が2008年7月15日 11:29に書いたブログ記事です。

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